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近視について

子供の近視について

視力低下は近視とは限らない
 子どもの視力低下というと近視になっているのではと考えがちですが、他の屈折異常(遠視・乱視)や調節障害(仮性近視:調節緊張)によることがあるので、詳しく調べる必要があります。もちろん眼疾患の有無の確認も大切です。
 
簡単に近視→眼鏡と決めてはいけない。

 簡単な検査で一見近視のように診断されても、じつは正視であったり遠視であったりすることがあるのです。このような場合、眼鏡やコンタクトを装用すると逆に眼が疲れたり、視力が不安定になり要注意です。

 子どもの視力低下に対し、眼疾患の有無確認のための眼科検査(細隙灯顕微鏡・眼圧・眼底検査など)と簡単な視力検査、屈折検査(近視や遠視の程度を決める検査)、眼位検査(両眼の視線が目標に正しく向いているか)をおこない、調節緊張が疑われる場合には調節緊張を解除しながらの視力検査(雲霧視力検査)や調節麻痺剤点眼後の屈折検査を行っています。

 
調節緊張に対する治療は?

 調節緊張が認められる場合は日常における眼の使い方についての指導を行い、望遠訓練および低濃度調節麻痺剤点眼による治療を基本にしています。

 
頑固な調節緊張に対して

 頑固な調節緊張はこれだけでは解消しないことが多い為、希望される方には、さらに調節機能、両眼視機能(眼位、輻輳機能など)を精査し、視機能訓練を行っています。

 
仮性近視(調節緊張)は子どもだけ?

 調節緊張は子どもだけに起こるとは限りません。

 20才代でも30才代でもパソコン作業などの近業が急に増えた場合や、40才台で老視初期に調節緊張により一時的に近視化し、遠くが見えにくくなることがあります。

 このような場合にはダイナミックビジョンの検査を通して適切な対処を検討する必要があります。

 
単純な近視では眼鏡?

 調節緊張の少ない単純な近視と診断された場合、学習への支障を考慮して眼鏡を処方します。本人が眼鏡装用を望まず視力が0.7以上ならメガネは掛けないでもよいでしょう。

 ただし両眼の視線の向きに問題があり(間歇性外斜視など)眼鏡装用により改善が期待される場合はよくこの点を説明して眼鏡処方をしています。

 適切に処方されていれば、メガネの装用が近視を進めるという根拠はありません。

遠視や強度の乱視では眼鏡装用が学習能率をあげることが多い

 遠視や強度の乱視で視力が低下している場合にはメガネやコンタクトレンズを装用させないと根気がなく学習に障害がでることもあるので要注意です。

 
調節緊張について

 人は昔生きていく上で、遠くにいる獲物を見つけたり、近づいてくる敵をいかに早く見つけるかが一番の問題でした。つまり、眼は遠くがよく見えるかという点を重視した作りになっているのです。そのため、近くを見るときには眼の中にある毛様筋を緊張させ、水晶体(眼の中のレンズ)の形を変える必要があるのです。

 さて、私達現代人の生活を振り返ると、読書・TV・コンピューターと近くを見る割合がずっと増えてきています。会議や授業中に遠くの黒板を見たり、車の運転をするとき以外は遠くの視力は余り重要でない人も増えてきています。ゲーム、ワープロ、受験勉強で近方作業の多い子供達の眼は、毛様筋が肩こりのように収縮したまま固くなってしまう場合もあります。これが調節緊張(仮性近視)の状態ですが、こうなってしまうと遠くを見ようとしても、ピントが遠くに合わず視力が低下してしまいます。

 
望遠訓練について

 習慣化した調節緊張を取り除くのが望遠訓練(ワック)です。
スライドがはっきりしたり、ぼやけたり、近くから遠くまで自動的にスライドが移動し眼に負荷をかけて、毛様筋の緊張を取り除きます。約5分間で他の望遠訓練より効果があるとされています。これにより、一時的な近視(仮性近視)にはかなりの効果が期待でき、不必要な眼鏡装用を避けることができます。

 更に就寝時に毛様筋の緊張を取り除く薬剤(ミドリン-M)を点眼すると、より効果があります。(注意:点眼により瞳孔が開き、遠近とも見にくくなるので、就寝前に点眼することが必要です。朝起きる頃には効果がなくなり元に戻っています。)
また、最近急増しているVDT作業による眼精疲労や、老視初期の調節緊張にも効果があります。

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